みなさんは、「新しいもの」お好きですか?
新作、新人、新曲、新商品、最新刊、最新号、最新鋭・・・。
さまざまな場面で目にする「新」の文字。
「新商品発表会」「新作入荷」「最新刊発売」。
そこには、たくさんのひとが集まります。
この言葉。
無条件に人々の興味を引きます。
それは、なぜ?
もちろん、私たちの現場でも「新しいもの(デザイン)」を求められることは多々。
その度にデザイナーは頭を悩ませます。
ところが、この「新しいもの」。
どういうものなのか、あらためて考えてみると、ある本に面白い見解が。
脳は新情報を取り込みたい。そして取り込んだ新情報を基にして、情報の元となった世界を反映するような「脳内世界」を構築する。
そして、
脳が「新情報」が好きというのは、「異常で突拍子のない情報なら何でも大好き」という意味では決してない。脳が好きな「新情報」とは、意外な情報、つまりよく知っているはずの現実について、認識を改めなければならないようなギャップを感じさせる情報なのである。
〜佐々木正悟 著「ブレインハックス-人生を3倍楽しむ脳科学」より〜
人が求める「新しいもの」は? と考えた時、これはおおきなヒントに。
「新しいもの」を求められる、私たちデザイナーがすべきこと。
ここで、気負って、「見たこともない、突拍子もない新しいもの」を作りだす。
これは、間違い。そんなものは誰にも受け入れられない物だったのです。
「よく知っているはずの見慣れたものに多少のギャップを感じさせるデザイン」を作り出す。というのがここでは正解のようです。
広告やデザインの世界で「新しいもの」というと、
当然、多くのひとに支持される「新しいもの」になります。
決して「斬新」「この世のものとは思えない」「こんなもの初めて見た」などという(まるでエイリアンのような)ものであってはいけない。
すると上記のような脳に働きかける「新しいもの」が良いと自然に気づかされます。
「新しい物」の認識を取り違えると、大変なことになります。
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